副業・キャリア

現役SEが副業を始めた理由【転職より現職×副業を選んだ話】

「副業を始めた」と話すと、「転職はしないの?」 とよく聞かれる。

正直に言うと、今の仕事には満足している。年収も悪くないし、在宅中心で働けている。 それでも副業を始めたのは、「今の状態が永遠に続く保証はない」 という感覚があったからだ。

この記事では、現役SEである私が転職ではなく副業を選んだ理由を、できるだけ正直に書いていく。

この記事の内容

  1. 転職を選ばなかった理由
  2. それでも副業を始めようと思ったきっかけ
  3. SE×副業の選択肢と私が選んだもの
  4. 転職 vs 副業、どっちが合うかの判断基準
  5. 副業を始めるうえで正直に感じたこと

転職を選ばなかった理由

IT業界にいると、転職はかなり身近な話題だ。周りのエンジニアが転職して年収が上がった話や、大手からスタートアップへ移った話を聞く機会は多い。転職エージェントからスカウトメールが届くことも日常茶飯事になった。

それでも私が転職を選ばなかった理由は、シンプルに**「今の環境に不満がないから」**だ。

在宅中心で働けている

今の会社では基本的に在宅で働いている。通勤がない分、体力的・精神的な消耗が少なく、その分を自分の時間に使える。転職して仮に年収が上がっても、毎日満員電車に乗る生活に戻るのは嫌だと率直に思う。

年収にはそれなりに満足している

SEの平均年収は職種によるが、それなりに稼げている実感はある。「もっと稼ぎたい」という気持ちはあるが、それは転職で賭けに出るより、今の収入を維持しながら上乗せするほうが、リスクが低くて合理的だと考えた。

転職は「リセット」のコストが高い

新しい会社に入ると、最初の数ヶ月は仕事の進め方や人間関係を一から覚え直す必要がある。今の職場では信頼関係や仕事の勝手を理解しているぶん、ストレスが少ない。この「見えないコスト」は、年収差だけで語れないものがある。

✅ 転職しなかった理由まとめ

  • 在宅勤務が維持できている
  • 年収・待遇に大きな不満がない
  • 現職の人間関係・仕事の勝手が安定している
  • 転職で得られるものより失うものが大きいと判断した

それでも副業を始めようと思ったきっかけ

満足しているなら副業なんて要らないのでは?と思うかもしれない。でも私が副業を始めようと思ったのは、今ではなく「将来」への不安がきっかけだった。

会社への依存度を下げたかった

どんなに今が良くても、会社の状況は変わる。業績悪化、組織再編、上司の交代によって働き方が変わることは十分ありうる。「会社以外の収入源」を持つことは、保険であり、選択肢の確保だと感じた。

副業を始めたのは「今が不満だから」ではなく、「今の状態が永遠に続かないかもしれない」という感覚があったから。

スキルを市場で試したかった

社内では「できるSE」として評価されていても、それが外部市場でも通用するかどうかは別の話だ。副業を通じて、自分のスキルが外でどれだけ評価されるかを知りたいという動機もあった。

月数万円の上乗せが生活の選択肢を広げる

転職で年収を50万円上げるのは大変だが、副業で月5万円を稼ぐのは現実的な目標だ。その5万円が積み重なれば、引越し費用・旅行・学習投資など、生活の選択肢を広げる余裕につながる。

SE × 副業の選択肢と私が選んだもの

SEとして副業を始める場合、大きく分けて2種類の方向性がある。

①技術スキルを直接売る(案件系)

クラウドソーシングやフリーランスエージェントを通じてシステム開発・インフラ構築の案件を受ける方法。単価は高めだが、稼働時間のコミットが必要になる。副業案件の単価は週2〜3日稼働で月数万円〜数十万円規模になるケースもある。

②スキルを「コンテンツ」にして売る(情報発信系)

ブログ・X(旧Twitter)・YouTubeなどで情報を発信し、アフィリエイトや広告収益を得る方法。初期は収益がゼロに近いが、積み上がれば手離れしやすいのが特徴。技術ブログでアフィリエイトを軸に月20万円を超えたSEの事例も存在する。

比較項目案件系副業情報発信系副業
初期収益比較的早い時間がかかる
稼働の柔軟性クライアント依存自分のペースでOK
スケールしやすさ時間に比例積み上げ型で伸びる
本業への影響リスク要確認・調整比較的低い
スキルアップ効果即実践発信力・SEO知識

私が選んだのは情報発信系だ。理由は、本業の時間・エネルギーを守りながら続けられること、そして資格勉強やガジェットレビューといった「すでにやっていること」をそのままコンテンツにできるから。

転職 vs 副業、どっちが自分に合うかの判断基準

「副業より転職のほうが良いケースもある」というのは正直なところだ。自分の状況を整理するための判断軸をまとめてみた。

🟢 副業向きの状況

  • 今の年収・待遇・働き方に大きな不満がない
  • 在宅や裁量が確保できている
  • 今の職場での人間関係・ポジションが安定している
  • 収入を「増やしたい」が、リスクは取りたくない
  • スキルを社外でも試してみたい

🟠 転職向きの状況

  • 現職での年収アップが構造的に難しい(SES・客先常駐など)
  • 技術スタックが古く、市場価値が下がっている感覚がある
  • 働き方(出社・残業)に本質的な不満がある
  • 今の会社の将来性に不安がある

自分の状況をこの2つのリストに照らし合わせてみると、「今すぐ転職すべきかどうか」の輪郭がある程度見えてくるはずだ。もし転職寄りなら、まずエージェントに登録して市場価値だけでも確認するのは有効な一手になる。

副業を始めるうえで正直に感じたこと

最初は「何をすればいいか」が一番しんどい

副業を始めようと決めてから、実際に動き出すまでが一番時間がかかった。案件系・ブログ・YouTube・SNS発信…選択肢が多すぎて、何から手をつけていいかわからなくなる時期がある。

私の場合は「今すでにやっていることを副業にする」という方針を決めてから動きが速くなった。資格勉強のついでにブログを書き、使っているガジェットをレビューする。新しいスキルを習得してからではなく、今の延長線上で始められることを選んだ。

副業は「会社バレ」への注意が必要

副業を始める前に必ず確認すべきなのが、就業規則での副業の取り扱いだ。副業を禁止している会社はまだ多く、会社にバレるリスクへの対策は最低限必要になる。ブログのような情報発信系は比較的バレにくいが、確定申告の際に住民税の納付方法を「普通徴収」に設定するなど、基本的な対策は押さえておこう。

「すぐ稼げる」という期待は持たないほうがいい

副業、特にブログは最初の数ヶ月は収益がほぼゼロだ。これは事実として受け止めておく必要がある。焦ってジャンルを変えたり、記事を書くのをやめてしまう人が多いが、6ヶ月〜1年継続して積み上げることが、収益化の前提になる。

💡 副業を続けるためのコツ(私の場合)

  • 「本業に影響が出ない範囲」を最優先ルールにする
  • 週にやること・やらないことを明確に決める
  • 最初の目標は「収益ゼロ」からの脱却だけに絞る
  • 本業のスキルや勉強内容をそのままコンテンツにする

まとめ

副業か転職か。どちらが正解かは人によって違う。ただ、転職に急かされるような不満が特にないなら、まず副業で「外の空気」を感じてみるのは悪くない選択だと思っている。自分の市場価値を測りながら、今の収入を守りつつ上乗せできる。それが私が副業を選んだ理由だ。

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